12月18日(前編)、25日(後編)の2日間にかけて、競馬を題材にしたNHK土曜ドラマ
「風の向こうへ駆け抜けろ」
が放送されます。
先日、当ブログにて、「三冠馬コントレイル」を取りあげたことがありますが、今回の番組
はJRA日本中央競馬会協力のもと、新人女性騎手を題材したドラマになっています。
女性騎手と言えば、藤田菜々子さん。競馬に興味がない人であっても知っている人も多いの
ではないでしょうか？私もその一人です。
競走馬に対する熱い想いが感じられるドラマとのこと、見どころをチェックしてみましょう！
原作は
古内一絵さん「風の向こうへ駆け抜けろ」が原作になっています。
古内さんは今年55歳になる小説家です。
代表作は、「銀色のマーメイド」で、2010年にポプラ社小説大賞特別賞を受賞されています。
「風の向こうへ駆け抜けろ」は、2017年にNHKオーディオドラマで放送されています。
日本には二つの競馬があります。ダービーや天皇賞、有馬記念と言った緑のターフを駆ける
中央競馬と、ダートという砂を巻き上げながら闘う地方競馬です。
地方競馬の新人女性騎手である芦原瑞穂17歳が、地方競馬の誇りを胸に、中央競馬のＧⅠレー
スである桜花賞へ挑む一年間を追った物語です。
今回は、騎手の芦原瑞穂役を欅坂46元メンバーの平手友梨奈さんが演じます。
あらすじ
新人女性騎手の芦原瑞穂（平手友梨奈）が、廃業寸前の地方競馬厩舎、緑川厩舎である特徴
を持った競走馬「フィッシュアイズ」と出会ったことをきっかけに桜花賞を目指す物語です。
今でこそ女性騎手の活躍を目にすることは増えたものの、当時はまだまだ男性中心の世界。
今では問題になるであろう女性蔑視的な扱いも受けながら、人生をかけて騎手を目指します。
日本の競馬界のレジェンドと言われる武豊騎手も登場します。
ドラマに登場する鈴田競馬場というのは、実在せず、岩手県にある水沢競馬場でロケを行な
っているそうです。これには、興味深い理由がありそうです。
水沢競馬場と言えば、競馬ファンならば知る人も多い、日本競馬史上唯一、地方競馬所属馬
として初めて中央競馬のGI「フェブラリーステークス」を1999年に制覇した
「メイセイオペラ」号
を輩出した由緒ある競馬場だそうです。今回のドラマのストーリーにピッタリとハマる歴史
を持った競馬場と言えそうです。
メイセイオペラ号
生まれた当初は体が小さく、競走馬になれないのではないかと言われていた馬だったそうで
す。しかし、今では主流となっている夜間放牧を行なったことで馬格が良くなり、中央競馬
でのデビューも意識できるレベルにまで成長したそうです。
水沢競馬でデビューし、デビュー当初はなかなか勝てなかったのですが、初年度4勝、そし
て、最終的には33戦23勝 獲得賞金約5億円で引退しました。
日本国民ならば聞いたことある人も多いであろう「オグリキャップ」、この馬は岐阜県の
地方競馬 笠松競馬場でデビューするのですが、地方で敵なしの8連勝をした後に、中央競
馬へ移籍し、G１を4勝しているのですが、移籍した後の勝利であった為、地方競馬所属馬と
しての優勝はカウントされていません。
これが、メイセイオペラが地方所属馬としては唯一の中央G１ホースと言われる理由です。
つまり、今回のドラマの設定がいかに高いハードルであるか！がお分かりになると思います。
まとめ
今回のドラマの主人公とフィッシュアイズがどのような快進撃を見せてくれるのか？
メイセイオペラの再来となるのか？そして、血のスポーツ（ブラッドスポーツ）と言われる
競馬界の裏側はどうなっているのか？競馬ファンでなくても引き込まれるのではないかと思
います。私も遊んだことはないのですが、本日発表されたネット流行語100の2021年間大賞
は「ウマ娘プリティダービー」でした。アニメ、ゲーム、コミック化された大ヒット作です。
サイバーエージェントの藤田社長が、馬主として登録され、数億円もの競走馬を何頭も購入さ
れたことでも話題になりました。
ネット流行語大賞受賞のタイミングで放映される今回のドラマ。
競馬に興味あるなしに関係なく、見てみたいと思いませんか？
