『ドライブ・マイ・カー』と村上春樹、原作との違いは?他作品の映像化は?

ドライブマイカー

ウィル・スミスの一件のインパクトが大きかった今年のアカデミー賞!

国際長編映画賞に『ドライブ・マイ・カー』が選ばれました!!

原作は村上春樹の短編小説。

2014年出版の『女のいない男たち』

の中に収められています。

私はまだ映画は見られていないのですが、原作は手元にあり一度読んだことがあること

が判明(話の内容は実はあまり覚えていませんでした。。)

改めてもう一度読むことにしました!

また、他にも村上春樹原作で映像されたものにはどの作品があったのか気になったので

調べてみました。

原作は50頁に満たない短編

『女のいない男たち』には以下の短編小説が収められています。

ドライブ・マイ・カー

イエスタデイ

独立器官

シェエラザード

木野

女のいない男たち

一冊の中にこれだけある、ということからも『ドライブ・マイ・カー』がとても短いこ

とは想像できますね。

ページで言うと、15頁目から63頁目までなので、ちょっとカフェでコーヒー一杯飲みな

がら読み終えられる感じです。

正直な感想ですが、この短編小説が国際長編映画になったことに驚きました。

映画『ドライブ・マイ・カー』90秒予告

映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト

映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト
計り知れない喪失と仄かな希望を綴った村上春樹・珠玉の短編「ドライブ・マイ・カー」待望の映画化!出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか/岡田将生 監督・脚本:濱口竜介

公式サイトには、

映画史を書き換える至高の179分!新たなる傑作の誕生

とあり、3時間もあるのか!!

と、小説を忠実に映像化したらそんなに長い話にならないだろうからどのような描写が

加えられているのか興味が湧いてきます!

原作との違いを解説したサイトも多くあるようですが、ここでは比較ができないので原

の方に焦点を当てていきたいと思います。

友達がいないドライバーと友達らしきものが以前いた俳優

原作の中で主人公の家福がドライバーのみさきに質問します。

「君には友だちはいる?」

みさきは「友だちはいません」と首を振ります。

家福は以前友だちらしきものがいた、そしてその相手に対する複雑な感情をドライバーと

の会話の中で描いていきます。

バーでウィスキーのグラスを傾けながら、の描写はいかにも村上春樹作品と言えるポイン

トでしょう。

この短編小説の大部分はこの主人公とドライバーの車の中での会話です。

この孤独を感じさせる2人が自分自身を演じている、誰でも自分と演じられた自分を行き

来していると感じさせる作品でした。

ある意味では読者に想像させる部分が多いため、余白部を生かして映画化されたという

ことなのでしょうか。

皆さんが映画を見てどう感じられるか、楽しみです。

他に映像化された主な村上春樹作品

村上春樹作品の中では『ノルウェイの森』がやはり知名度が高いですね。

これは、2010年に映画化されました。

松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子がキャスティングされています。

また、デビュー作品とも言える『風の歌を聴け』は1981年に映画化。

もう40年以上前のことになります。

他にも以下の作品が映像化されています。

(長編映画)

『森の向こう側』(原作:土の中の彼女の小さな犬)

『トニー滝谷』

『神の子どもたちはみな踊る』

『ハナレイ・ベイ』

『バーニング』(原作:納屋を焼く)

 

(短編映画)

『パン屋襲撃』

『100%の女の子』

(原作:4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて)

 

今回、村上春樹原作の映画がアカデミー賞を獲得したことによりこれから他の作品も

映像化される可能性があるかもしれませんが個人的に希望するのは以下の作品です。

第一位:『スプートニクの恋人』

第二位:『羊をめぐる冒険』

第三位:『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

これらは長編小説なので、映画の2〜3時間にするのは難しいでしょう。

なので、ドラマ化今ならネットフリックス作品で、というのもあり得るのかもしれませ

んね。

まとめ

小説では以前から人気のある村上春樹の作品。

日本だけではなく、世界各地で翻訳されてファンがいることからも今後さらなる映像化

で世界中でさらに評価が高まるということもありそうです。

また、他の小説家の作品の映像化もこれから増えてくるような気がします

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