ウインター・ブルー「冬季うつ」って何? 気のせいではない?

健康

「冬季うつ」「ウインターブルー」という言葉を聞いたことがありますか?

残念なことに、先進国でも自殺者数が多いとされる日本。自殺される方の7割近くが実は

何らかの精神疾患を患っていると言われています。そして、これからが本格的な冬場です。

季節性うつの一つとされる「冬季うつ」が増える季節と言われます。

「冬季うつ」ってどんな病気なのか?なぜ冬季にうつになるのか?

そのメカニズム、防ぐにはどうしたらいいのか?

いつ誰がなってもおかしくない病、一人でも多くの人が心も体も健康に過ごしていけ

るように、この話題を取りあげます。

「冬季うつ」って何?

冬季うつ、(ウインター・ブルー)は医学的には「季節性感情障害」と言います。

名前の通り、この寒い冬の時期にだけ症状が出る、季節性のうつ症状のことを言います。

冬になると、なんとなく気持ちが落ち込んで憂鬱な気分になったり、いつも通りのやる気

が起きなことや、今までは楽しみだったことでも急に興味が薄れたり、疲労感にかられる

という経験をしたことのある人も少なくないのではないでしょうか。

これらを「気のせい」と見過ごすのではなく、体内で起こっている体の不具合ではないか?

もしかしたら「冬季うつ」なのかな?と考えてみてもいいかも知れませんよ。

「自分に厳しい人」ほど、気のせいで済ませがちなものです。傾向や特徴をよく理解して、

一人でも多くの方が救われることを願って止みません。

冬季うつの特徴は、「過眠」「過食」「体重増加」が主たるものです。

過眠・・・朝起きるのが辛かったり、一日中眠気取れない

過食・体重増加・・・甘いものや特に炭水化物を多く摂取してしまい、それが体重増加に

つながっていきます。

これが、食欲不振や不眠になることが多い一般のうつ、との大きな違いはここにあります

冬季うつのメカニズムは?

「足りないのは外光」です。

これには日照時間が大きく影響しています。冬は日照時間がとても短いため、健康な人で

もセロトニンの分泌量が減り、抑うつを引き起こしやすく、気分や意欲が落ち込んでしま

うと言われています。セロトニンとは心の安定や頭の働きを促がす神経伝達物質のことで

す。一日中部屋にこもっていると、セロトニンの分泌が進まず、眠気が強くなり、体がそ

の不足を補おうとして、炭水化物や甘い食べ物を欲してしまい食生活が乱れ、体重増加、

ストレス過多になっていくという循環です。

最終的には、これが仕事や家庭生活、人間関係に影響を与えていきます。

日照時間の影響は、北欧など、冬に日照時間が極端に短くなる高緯度の地域に住む人の方

に出やすく、冬季うつの発症例が多いそうです。

よって、日本でも北国の方が多く発症する傾向にあると言えます。

冬が過ぎ、春が近づき日照時間が長くなると症状は自然と軽くなっていき、だんだんと治

っていくことが多いのだそうです。でも、本当に悩んでいる人にとっては、「春まで待と

う!」なんて、言っている場合ではありませんよね?

どうすれば少しでも症状を軽減できるのかを知っておきましょう!

冬季うつを防ぐには?

「冬こそ、“明るく”過ごそう!」

まず一番大事なことは、積極的に光を浴びることです。

最も効果的なのは、自然の光により多く当たること!です。

1日の始まりである朝に自然の光を1時間程度浴びることで効果が期待できます。

もちろん規則正しい生活が前提ですよ!

食生活の意識的改善

トリプトファンを多く含む食事を摂ることが効果的だそうです。

トリプトファンとは、必須アミノ酸の一つで、牛乳から発見されたものです。

乳製品や大豆製品、ナッツ類などの食品中のたんぱく質に含まれています。これが精神を安

定させ、鎮痛作用を持つ神経伝達物質の原料となるそうです。

セロトニンを分泌をさせるためには、トリプトファンというアミノ酸を作れと言うこと!

合わせて、またビタミン、ミネラルなどの栄養素を十分に摂取することも重要です。

有酸素運動

有酸素運動も効果的と言われています。

簡単に取り組める有酸素運動の代表と言えば、「ウォーキング」

環境があれば「水泳」や「エアロビクス」なども効果的です。

言うなれば、長時間継続する運動をすればいいのです。 有酸素運動は、セロトニンの分泌を

促すほか、交感神経活性を抑え、癒しの神経である副交感神経を優位にすることがわかって

いるそうです。ウォーキングであれば、難しい!と言うことはありませんよね。

まとめ

コロナ禍で人との接触、繋がりが薄れてしまい、孤独な時間が増えると、人は不安や抑うつ

気分を悪化させます。そのため、ここ最近では気づかないうちに冬季うつになっている人も

多くなっているようです。冬季うつにならないようにするには自分で意識して、積極的に冬

を楽しんで乗り越えていきましょう!冬だからこそ楽しめるもの、クリスマス、お正月など

の楽しいイベントに目を向けていくと良いですね!今後も楽しくなる!話題を取り上げてい

きます。

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