「デアゴスティーニ♪」
この音楽が耳に残っている人も多いと思います!
直接商品を手に取ったことがなくても定期的にCMを見て思い出す会社
「デアゴスティーニ」。とっても気になっちゃいました!
外資系の会社
正式な会社名称は株式会社デアゴスティーニ・ジャパン。
1902年に創設されました。本社はイタリア。
創設者である地理学者ジョバンニ・デアゴスティーニの名前が由来となっています。
現在では世界25か国に進出しているグローバル企業です。
オフィスの場所は東京都中央区勝どき、従業員数は57名(2021年9月現在)とのことです。
パートワーク
特徴としては、ある分野の知識を少しずつ気軽に学んでいけるようにパートワークと呼ばれ
る形式で創刊号から最終号までで百科事典を完成させる「分冊百科」の形態があげられます。
このパートワーク出版がデアゴスティーニの最大の特徴とも言え、
全世界の50%以上ものシェア
があるというので圧倒的なリーディングカンパニーなんです!
創刊号の価格設定
テレビCMでは創刊号のテーマと付録、特別価格がアピールされていてどうやら構成自体は長
い間変わっていないようです。
テーマによって値段がまちまちである上、特別価格が通常価格の何割引か、という点について
は決まりがないようで、例を挙げてみると、
週刊 日本の島
創刊号特別価格:190円(税込)
通常価格:690円(税込)
隔週刊 古畑任三郎D V Dコレクション
創刊号特別価格:770円(税込)
通常価格:1,990円(税込)
隔週刊 ビッグスケールF1コレクション
創刊号特別価格:1,990円(税込)
2号特別価格:2,990円
通常価格:4,490円(税込)
上記のようにバラバラ、中にはこんなものまで。
週刊 ロビ
創刊号価格:827円(税込)
89号特別価格:3,133円(税込)
91号特別価格:3,133円(税込)
93号特別価格:4,180円(税込)
通常価格:2,085円(税込)
特別価格の方が高い、というケースもあるんですね。
それぞれを見てみると、すんごい付録がついているんです!
気になる方はサイトを覗いてみて下さい!ここで言ってしまうとお楽しみが減ってしまう
気がします。幅広いジャンルで、老若男女問わず、嗜好を突いてくるんです!
創刊号からどれくらい続く?
どんどん新たな創刊号が発売されますが、そもそも以前見たあの創刊号のテーマは何号まで
続いているのだろうか?というのが素朴な疑問です。
刊行予定号数は公式サイトに掲載されます。
ですが、予定号数を定めずに刊行したケースや当初の予定号数より多く刊行されたケース、
さらには途中打ち切りもあるようなので、ドラマの反響を見ながらストーリーを調整するの
に似ているようにも思いますね。
比較的新しいものの中から実際の例で確認してみましょう。
週刊 航空自衛隊 F2戦闘機をつくる (全100号予定)
隔週刊 Gメン‘75DVDコレクション 平成編 (全119号予定)
隔週刊 必殺シリーズD V Dコレクション (全145号予定)
週刊 栄光の日本海軍 パーフェクトファイル (全151号)
隔週刊 釣りバカ日誌 映画DVDコレクション (全22号)
週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル (全191号)
隔週刊 タクシー・オブ・ザ・ワールドタクシー (全7号)
100号以上まで続くものはやはり長い方に分類され、短いものだと10号未満〜20号あたりと
なっているようです。
隔週で145号って1年が52週間で26号ずつ発行するとして、最終号まで5年以上(約6年!)
かかることになります。
その間に興味が変わることや尽きることはないのか、もしくは意地で最後まで揃えたくなる
のか、その辺りは人それぞれかもしれませんが一つの分野の知識をしっかり身につけようと
思うと、それだけ時間もお金もかかるということですね。
金額面でのトータルについて見てみると仮面ライダーが191号まであります。
値段は創刊号が490円(税込)で通常価格が1,499円(税込)なので全部揃えるとなると、
490+(1499*190)=285,300円(税込)
なんと高額!でも、相当な情熱の持ち主はコツコツ集めてしまうのでしょうね!
創刊号の付録がどうしても欲しくて買ってみて、そうしたら次も欲しくなる。
わかる気がします!どんどんハマっていくものなのかもしれません。
なぜこれだけ高いシェアで長く支持されるのか
見てきたように、時間的にも経済的にも他の雑誌などと比べると負担が大きいと言えるので
すがなぜ世界で高いシェアを維持できるのでしょう?
紙媒体はインターネットが広がったことにより売り上げが落ちる。これは定説のように思わ
れます。今や新聞も雑誌もスマホやタブレットで読まれる時代です。さらには文字で情報を
獲得することから動画をみることで知識に触れることも増えています。
デアゴスティーニもある分野の情報をまとめるだけでは苦しくなるのでしょうが、実際に形
として残すことができる付録があることで一定のファンを獲得することに繋がっているのだ
ろうと思えてきますね。
収集すること自体が趣味にもなりますし、誰かに見せることや場合によっては売ること
もできそうです。実際揃えた後メルカリに出品するようなこともあるようです。
デジタルが進化して音楽も写真もデータとしてどこかパソコンの中やサーバーの中にありま
すが、モノとしての手触りや所有感が持てないという人には受けるいるんでしょうね。
何とも奥の深〜いマーケティング戦略ですね!
毎年いくつの創刊号があるかもまちまちですが、2021年そして2022年も1月にして複数の創
刊号があり好調のようにも見受けます!
新型コロナウイルスの影響でおうち時間が増えたことも追い風になっている可能性もありそ
うです。
非上場企業のため詳細な売上データなどが公開されているわけではないようですが、ユニーク
な存在としてこれからも発展を遂げていく可能性を秘めていそうですよね!
まとめ
シンプルで、独特。それがデアゴスティーニの強みであり、長くにわたり同じフレームのCM
を流し続けていることの根幹なのかもしれない、そんな風に思いました。
個人的にはF1が好きですが、2022年1月4日創刊のビッグスケールF1コレクションは
隔週刊で全80号予定。全部揃えるには約3年とおよそ35万円がかかります!
長い道のりだからこそ、挑んでみたい。そんな気持ちも駆り立てられます!