ドラマ「日本沈没」から学ぶ防災対策(一部ネタバレ注意)

ネタバレ

今年後半から大きめの地震の発生回数が急激に増えています。

時期を同じくして、TBSドラマ「日本沈没」が最終回を迎えました。

最近立て続けて発生している地震、そして、時期を測ったかのように始まったドラマ。

この二つを重ねて危機感を深める人も多かったのではないでしょうか。

「地球温暖化への危機意識」「防災意識を高める」

ことに警鐘を鳴らされていると受け止めてはどうでしょうか?

ドラマあらすじ

ドラマ「日本沈没」は1973年の小松左京さんの小説がベースになっています。

1973年以降、幾度もリメイクされ、今回のドラマでは、地球温暖化に起因した

「スロースリップ」という地殻変動が関東で始まり、関東地方が沈没するというストーリ

ーに仕立て上げられています。

ドラマでは、首都機能を札幌に移転させ、今後の国家としての対策を検討する計画だったの

ですが、一足早くスロースリップが始まり、大地震と共に関東の一部が水没してしまいまし

た。その後、スロースリップが日本全土に広がるとの予想が発表され、状況は一転。早けれ

ば1年以内に日本全土が沈没する危機に見舞われるという予想が発表されました。

政府は早速、世界各国に日本人の移民受け入れを打診。自動車や医薬品などの日本の伝統的

産業を海外へ移転させることなどを条件に移民枠の確保に動きます。世界各国に日本人街

「ジャパンタウン」を作り、日本の伝統的な技術や文化を世界各国で維持、発展させていこ

うという構想が動き出します。

国民は抽選方式で移民国をあてがわれ、個人・家族・団体などのまとまった単位で移民先を

決定されていきます。年配の方は日本から離れることを拒む人も多い為、集落単位などでの移

民も始まることになります。多くの人が命を海外で繋ぎ、新たな人生をスタートさせるとい

う、日頃の日常からは全く想像のつかないような状況に置かれます。

温暖化と感染症

日本沈没のタイミングと重なるようにして、温暖化により北方の永久凍土から、これまで封じ

込められていたウイルスが蔓延。瞬く間に世界へ広がっていくと言うストーリーに移っていき

ます。これにより、移民受け入れを表明した諸外国は、日本人の受入の一時停止を発表。

6,000万人の移民予定者が宙に浮いてしまうという事態に見舞われるのですが、日本の医薬品

会社の持つ技術がいち早くこのウイルスへの治療薬を発見。世界へ特許を公開することで移民

受け入れを再開させることとなります。コロナウイルスとは異なるウイルスの登場ですが、永

久凍土に絡めて新たなウイルスが出現するというストーリーは今のコロナ蔓延の状況と酷似し

ているように思えてなりません。コロナウイルスは発生源が話題になりますが、そもそも地球

温暖化とも無関係とは言えませんよね。人間が進化してきたように、ウイルスだって進化しづ

づけてきたと考えるのが普通なのですから。

大地震と富士山噴火

ドラマがまた新たな展開を迎えます。

残す日本人は北海道に政府関係者などを中心に300万人を残すのみとなったとき、大地震と共

に富士山が噴火しました。主人公はギリギリのタイミングで脱出機で北海道に向かうことで難

を逃れることになるのですが、関東沈没から最低1ヶ月は後とされていた北海道ですら一週間

程度で沈没する可能性が指摘されました。最後まで移民を拒否する人がいる中、移民を推進し

ている政府の役人はどのタイミングで出国するのか?一週間では遅い、3日以内に全力を尽く

そう!と言う展開になります。しかし、スロースリップは予想を上回る速さで進み、早々に日

本列島は真っ二つ、本州は海の底に沈むのですが、プレートが割れたことで、北海道と東北の

一部、それと九州地区だけが幸運にも残されるということになります。

スロースリップ、巨大地震、富士山噴火、日本沈没、みたいな話が本当に起きるのか?そんな

こと起きるわけないじゃん!って私も思いたいのですが、それでも、遥か昔は日本列島は遥か

3,000万年前に大陸から分裂して誕生したと言われていることを振り返ると、日本沈没や超巨

大地震なんかあり得ない!なんて誰にも言い切れないと思いませんか?

地震と対策

話を現実に引き戻します。

2021年12月10日の時点で、震度4以上の地震は日本のいずれかの地域で54回発生し

ていました。2020年が1年間で46回であったことからも、地震が増加傾向にあることが

わかりますね。

特に10月以降、東京や富士山周辺を震源としている地震が発生したことも、緊張感を高めた

のではないでしょうか。

また、鹿児島県のトカラ列島付近での地震も頻発しています。遠く離れた本州への影響は小

さいだろうと思うかも知れません。しかし、日本列島が乗っかっているプレートや、活断層

の多さを知る人ならば、他人事とは思えないのではないでしょうか。

・非常食や水などの一定の備蓄

・帰宅難民化した際の待ち合わせ場所

等々、勤務先との距離や自宅の場所などによって、家族会議で色々な取り決めをしておいた

方が得策ですよね。

 

まとめ

人は皆、何らかの悩みを抱えています。悩みに大きい小さいはありませんよね。

その人にとっての悩みは、他の人と比べられるものではありませんから。

でも、悩みが生まれるのは命を頂いているからこそであり、悩む時間を与えられているのは

我々の生活基盤である地球が健全な状態にあるからこそですよね。

そもそも地球がなければ我々は存在しないのですから。

地球の抱える問題に個人として何ができるかを考えながら、防災意識を持って生きていけれ

ば素敵ではないでしょうか。

 

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