2月4日に開幕した北京冬季オリンピック!
スキージャンプ小林陵侑選手、スピードスケート高木美帆選手が複数メダル!
スノーボードハーフパイプの平野歩夢選手も世界初のなる技を決めて金メダル!
おおよそ半分の日程を消化したところですが、大いに盛り上がっていますよね!
中国では冬のスポーツはそこまで人気がないのだそうですが、それでも始まっ
てみれば注目選手の活躍などもあり連日盛り上がってきているようです。
オリンピックは特別な力があるな!と感じます。
そして、中でも大会マスコットキャラクターの
「ビンドゥンドゥン」は冰墩墩って書きます!
中国のピンインでは、「Bing Dwen Dwen」です!
の人気が凄まじく、中国国内でも関連グッズの入手が困難になってきているのを
知っていますか?
スキージャンプの小林選手が、胸に差し込んでインタビューに応じていたシーン
でも一気に有名になりましたが、
最近ではニュースやSNSでも取り上げられることが多くなってきたので、
冰墩墩(ビンドゥンドゥン)について、秘話に迫ります。
中国外交部もツイート
中国政府の顔とも言える、外交部の報道官。
どうしてもシリアスな顔つきでテレビの前に出ることが多いため、厳しいイメ
ージを持たれやすいですよね。
そんな報道官も北京オリンピックが始まると、
「羽生結弦選手の応援は中国のファンにお任せください」
ど日本語でのツイートも行い話題になりました。
全力を尽くし、自らを超えて、より良い自己を目指す。オリンピック精神に基づいて、これを実践しているからこそ、羽生結弦選手は多くの中国人からも愛されています。 pic.twitter.com/SmYcqUctiH
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) February 10, 2022
また、羽生選手の競技が終了した後には以下のようなツイートも。
今回も会場で、またテレビを通して、たくさんの人が彼を応援し、そして彼から感動を受け取りました。
中国の観客の愛と熱気は、きっと羽生選手にも伝わったことでしょう! pic.twitter.com/KpV6XhnG3M— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) February 10, 2022
また、冰墩墩(ビンドゥンドゥン)に関するツイートも多く行っており、
一気に雰囲気が柔らかく和む発信になっています。
Maybe this #BingDwenDwen needs to do some winter sports? https://t.co/kpne3qAJjH
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) February 7, 2022
This #BingDwenDwen was so reluctant to leave the opening ceremony of #Beijing2022? The player later explained he moved slow because the legs were too short. Hahaha pic.twitter.com/3AyDu8UPLW
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) February 9, 2022
ちなみに、ツイッターは中国の人は使っておらず中国版ツイッターと言われる
ウェイボーを利用していますので、報道官の発信は国外の人に向けてのメッセ
ージということになります。
デザイナーによる誕生秘話
中国の南京市に住む、ドキュメンタリー映像監督の竹内亮さんがオンラインにて
冰墩墩のデザイナーに誕生秘話インタビューを行った動画が公開されています。
明日、北京冬季五輪のマスコットキャラクター、ビンドゥンドゥン(冰墩墩)の生みの親であるデザイナーにインタビューします。外国人目線での質問が欲しいので、ツイッターフォロワーの皆さんに質問募集します!私が代わりに聞きますので、宜しくお願いします! pic.twitter.com/0Pxbcziwqh
— 竹内亮 (@RyoTakeuchi2333) February 8, 2022
ツイッターで質問内容を募集し、オンラインでのインタビューを行いました。
それによると、冰墩墩のデザインについてターゲットとして想定したのは9歳
くらいの子供だったそうです。最終的にパンダが氷の殻を纏っているようなも
のになりましたが、当初は他の動物(トラ・シカ・ウサギ)なども候補として
検討されたとのこと。
冰墩墩の手にある赤いハートは、
「肉球を世界に愛を送るハートに変換した」
というようなことも語られています。
その思いはしっかりと世界に向けて発信されているようですね。
义墩墩が火をつけた?
こんどは义墩墩??それ何?って思う人もいますよね。
どちらもキャラクターなのですが、じゃあ「义墩墩」ってなんでしょう?
まず、何と読む???から
冰墩墩=「ビンドゥンドゥン」 は前述のとおりですが、
义墩墩=「ギドゥンドゥン」 と読みます。
「义」は日本の漢字だと、義です。
日本テレビのアナウンサー、辻岡義堂さんが冰墩墩に直接ギドゥンドゥンを
名乗る許可をもらった場面や冰墩墩グッズをたくさん身につけていることが
中国版SNSのウェイボーでも話題になりました!
冰墩墩のパートナーは雪容融
2021年東京オリンピックのマスコットキャラクターは「ミライトワ」
東京パラリンピックのマスコットキャラクターは「ソメイティ」でした。
2022年の北京オリンピックのマスコットキャラクターはここまで紹介してきた
「冰墩墩」、そして、北京パラリンピックのマスコットキャラクターが
「雪容融」です。
同じくピンインでは雪容融=シュエロンロン(xue rong rong)です。
中国では同じ音を重ねることは吉とされるんです!
両者共に似た名前の響きになっています。話は変わりますが、日本にレンタル
されているパンダも同じような発音を重ねますよね!
雪容融は中国の春節に飾られる赤い灯籠をモチーフにデザインされたようです。
こちらもキティちゃんのようにパラリンピックが始まりテレビにもよく出てくる
ようになると人気が大きくなってくるかもしれませんね。
2008年の北京オリンピックの時は?
北京オリンピックと言えば、2008年に夏のオリンピック・パラリンピックが開催
されました。その時のマスコットキャラクターは覚えていますか?
オリンピックは福娃という5つのキャラクターで構成されるマスコットでした。
魚、パンダ、チベットカモシカ、ツバメ、聖火をモチーフにしていました。
パラリンピックはと言うと、
こちらは福牛楽楽という牛をモチーフにデザインされました。
ちなみに、2008年の干支は鼠でした。
まとめ
過去のオリンピック、パラリンピックの中で特に印象が強いマスコットキャラクタ
ーは頭に浮かぶでしょうか。
もちろん2021年の東京大会は直近ですし、テレビで観戦された人も多いと思います
ので「キャラクターは覚えている、でも名前は。。。」という感じではないでしょう
か?そういう意味で今回2022年の北京大会でのマスコットキャラクターのデザイン
は過去の大会と比較しても特に印象深く世界に届けられるものになったと言えるので
はないでしょうか?
2021年の東京大会もそうでしたが、2022年の北京大会も基本的には関係者のみの観
戦となっており、当初想定された外国からの観戦客は来ることができません。テレビ
やSNSを活用しながら楽しんでいる人も多いことでしょう。
だからこそマスコットキャラクターに込められたデザイナーの思いを知ることでより
スポーツを通して世界がつながっていく、その役目をマスコットキャラクターが担う
ことができるのではないかとも思います。
そして、冰墩墩と雪容融のグッズはなんとかして手に入れたいな。
そんな気持ちが日に日に強くなってきます!
将来値上がりするようなことはないとは思いますが、日本のECサイトでも出品されて
いますし、中国と縁がある方であれば、記念切手なども発売されているようなので、
記念に入手しておくのもいいかも知れません。
北京オリンピックも2月20日までと、折り返しを過ぎましね。
競技と合わせて、冰墩墩(ビンドゥンドゥン)登場シーンも気をつけて観戦して
くださいね。