お正月はスポーツ!「学生スポーツ」に見る笑顔のチカラ!

スポーツ

冬は学生スポーツのシーズン。特にお正月は駅伝やラグビー、サッカーなどとても盛んになる

時期ですね。私も毎年のように観戦しています。

ここ最近で感じることは、真剣勝負の場でも選手たちの笑顔をよく見るようになったという

ことです。

なんというか、日本の学生スポーツに独特でもある戦地に赴くようなサムライスピリットにも

似た悲壮感が減ってきたように思うのです。

日本では特に負けたチームや選手の態度や、全力を出し切った上での悔しさや涙に心を打たれ

ることが多かったのではないかと。

駅伝でタスキをつなぐことができなかった場面はその最たるものですね。

 

ワクワク大作戦に見る衝撃

2022年箱根駅伝でも圧倒的な強さを見せた青山学院大学。

「パワフル大作戦」で終わってみれば完勝。

特に過去印象深いものとしては、2015年箱根駅伝のワクワク大作戦。そして優勝。

学生スポーツはどうしても苦しさや強い敵に立ち向かい、困難に打ち克つことをテーマと

することが一般的でした(私も学生スポーツ経験者です)。

楽しむということと真剣勝負に臨むということが両立できないかのように感じられていま

した。オリンピックなどを控えた選手も「楽しみたい」と言うと「何がなんでも勝つ」と

コメントするのでは後者の方が良い結果をもたらすのではないかと期待されがちですね。

青山学院大学の過去の○○大作戦

2015年 箱根駅伝 ワクワク大作戦 優勝

2015年 出雲駅伝 青トレ大作戦 優勝

2015年 全日本大学駅伝 あっぱれ大爆走作戦 2位

2016年 箱根駅伝 ハッピー大作戦 優勝

2016年 出雲駅伝 神ってるぞ青山大作戦 優勝

2016年 全日本大学駅伝 エビフライ大作戦 優勝

2017年 箱根駅伝 サンキュー大作戦 優勝

2017年 出雲駅伝 陸王大作戦 2位

2017年 全日本大学駅伝 青山祭大作戦 3位

2018年 箱根駅伝 ハーモニー大作戦 優勝

2018年 出雲駅伝 ヨロシク大作戦 優勝

2018年 全日本大学駅伝 メラメラ大作戦 優勝

2019年 箱根駅伝 ゴーゴー大作戦 2位

2019年 出雲駅伝 出てこい!駅伝男大作戦 5位

2019年 全日本大学駅伝 私失敗しないので大作戦 2位

2020年 箱根駅伝 やっぱり大作戦 優勝

2020年 全日本大学駅伝 コロナに負けるな!大作戦 4位

2021年 箱根駅伝 絆大作戦 4位

2021年 出雲駅伝 結大作戦 2位

2021年 全日本大学駅伝 男前大作戦 2位

2022年 箱根駅伝 パワフル大作戦 優勝

https://hochi.news/articles/20211210-OHT1T51065.html?page=1

 

箱根駅伝では2015年のワクワク大作戦の時が青山学院大学にとって初優勝になりました。

それ以降も好成績を出し続けています。

楽しむことと結果は両立できることは証明されたようですね。

 

ラグビーに見る感情表現

ラグビーと言えば試合開始前に涙を流すことがあります。

それは決戦に向けてやってきたこと、祈りにも似た感情の昂りから溢れてしまうもののよう

です。

伝統の一戦の前には試合前に水盃を交わし、最後に監督が盃を叩き割って選手を送り出す、

そんなこともありました(今もあるのかもしれません)。

試合中には紳士のスポーツでもあることから得点場面や勝利の瞬間にもそれを喜ぶようなこ

とは控えることが美徳とされてきたようです。

最近でも、試合前の涙は見られますがそれ以外に喜びを爆発させるようなシーンやプレーを

楽しんでいる表情が増えているように感じます。

笑顔でパフォーマンスは上がるのか?

果たして本当に笑うことでスポーツのパフォーマンスは向上するのでしょうか。

調べてみたところ興味深い事例が見つかりました。

東海大学体育学部教授の高妻容一さんが行ったリサーチによりますと、

高妻さんは、あるTV番組の企画で笑顔の効能を示す実験を実施。笑顔のときと真剣な顔の

とき、それぞれで100m走のタイムとピッチングの球速を記録した。結果として、100m走

では笑顔のときに13人中7人のタイムが平均0.18秒縮まり、ピッチングでもやはり笑顔のと

きに9人の球速が平均12キロも速くなった。さらに選手たちからも、「笑顔のほうが力まず

に動けるから走りやすい」「フォームがダイナミックになるのを感じた」などの声が挙がっ

たという。

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/051800025/051800002/?P=3

 

上記のように大事な場面こそ、笑顔で臨むということがトレーニングにも取り入れられてき

ていることの表れなのかもしれません。

 

観戦する人たちの意識も変化

スポーツには見ている人、応援する人からの力も少なからず影響するようです。

ホームかアウェイかによって勝率が違うことはよく言われていますね。

つまり、その場に自分を応援してくれている人がいればいるほど、自分の力に変えることが

できる。

そこにも笑顔は大きく関わってくるようです。困難や苦しみに耐えながら競技を続ける選手

を応援したくなることもありますが、近年では笑顔が特徴的な人ほどファンがつき、その人

の笑顔を見たいから応援したいという人が増えているのではないでしょうか。

それがプロスポーツのみならず、学生スポーツにも広がっている。世相や世代の影響もある

のではないかと思いますね。

まとめ

新型コロナウイルスの流行によりスポーツ、特に学生の部活動は大きな影響を受けました。

全国大会を目指して練習してきたのに、大会が中止になる。練習も学校からの許可が下りな

い。合宿ができない。試合ができても、保護者すら応援に行くことができない。

そんな中でようやく少しずつ元に戻ってきつつある中、好きなスポーツができる喜びを噛み

締めて、笑顔で真剣勝負する姿には本当に心を打たれます。これからもたくさんの笑顔を見

たい、そんな気持ちでスポーツ観戦を楽しみたいと思います。

スポーツをきっかけに、世界に多くの笑顔が広がっていきますように。

 

(参考)

医学的・心理学的に証明された「笑い」の驚くべき健康効果6つ

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0f1a6143dfcb40a43396124d9c9a77b310a520c?page=1

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