世界的にヒットとなった『ボブという名の猫』の続編
2月25日、いよいよ公開されることになりました!
タイトルは「ボブという名の猫2 幸せのギフト」。
舞台はイギリス。一匹の野良猫が家に迷い込んできたことでホームレスのストリートミュー
ジシャンの人生が大きく変わる。そんな実話を元にしたストーリーが
『ボブという名の猫』です。
本はなんと世界30か国以上で出版!
映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
も大ヒットとなりました。
その続編が日本で2022年2月25日に公開されるんです。
ようやく日本でも
実は日本での公開までにはかなり時間を要しましたね。
各国での公開スケジュールは以下のようになっていました。
イギリス:2020年11月6日
ドイツ:2020年11月26日
オランダ:2020年12月17日
中国:2021年8月6日
日本:2022年2月25日
2020年には新型コロナウイルスの世界的蔓延が始まりましたので、各国の感染状況などを
見ながらということだったのか、東京オリンピックがあったからなのか、とにかくファンに
とってはとても焦らされました。
映画の原題は『A Christmas Gift from Bob』、元々クリスマシーズンに公開するこ
とを想定して制作された?と推測できますし。
ボブの死
実話を元にしたストーリーです。つまり・・
ボブという猫は実在したんです。
過去形になってしまったのは、亡くなってしまったからなんですね。
報道では轢き逃げにあったと言われています。
ここに写っているのがボブ、そして、その飼い主となったジェームズ・ボーウェンさん
(以下ジェームズ)です。
ジェームズは2007年にロンドンでボブに出会いました。ボブは茶トラの雄猫、野良猫として
生活し、さらに怪我をしていたそうです。
ボブはジェームズがロンドンの道端にて「ビッグ・イシュー」を販売をする時にも、コヴェン
ト・ガーデンなどでストリート・ミュージシャンとして弾き語りをする際にも寄り添い続けま
した。
その後には映画の中でもボブの役はボブ自身が演じています。
世界で最も有名になった元野良猫と言っても過言ではないでしょう。
そしてボブは2020年6月15日に亡くなりました。正確に生まれた日はわからないですが、
「少なくとも14歳」だったと発表されました。
その死は世界中の大勢の人に悼まれ、ツイッターでも
「#RIPBob(ボブよ、安らかに眠ってください)」
がイギリスでトレンド入りしました!!
ジェームズは以下のコメントをフェイスブックに記載しました。
「ボブは本当に大勢の人に会って、何百万人もの人生にかかわった。ボブみたいな猫は今ま
でいなかったし、これからもいない。自分の人生の光が消えてしまったみたいだ。ボブのこ
とは決して忘れない」
大きな感謝と強い悲しみが凝縮されています。。(悲)
続編の見どころ
前作はジェームズがドラッグの中毒で生活もままならない状況からボブと出会うことで薬を
断ち切る勇気を持ち、ボブとの生活のために現実と向き合って少しずつ前に進んでいく姿が
描かれました。
今回公開される続編では、ボブとジェームズがともに乗り越えた大きな危機について描かれ
ています。
ジェームズは猫を保護するのに相応しいのかどうか。ボブと一緒に生活を続けることができ
るのか。
イギリスは動物愛護の先進国と呼ばれ、ペットショップで犬や猫を飼うようなことはほとん
ど見られません(そもそもペットショップがありません)。
里親になる、という場合にも生活上面倒を見ることができるのかどうか条件をチェックされ
ます。ジェームズはどのように向き合っていくのでしょうか。
<予告編>
どんな動物も置き去りにしない
イギリスでは王立動物虐待防止協会(RSPCA)が「どんな動物も置き去りにしない
「(No Animal Left Behind)」と題したレポートで動物の保護と福祉の向上に向け
た提言を行うなど問題解決に向けて取り組まれています。
殺処分に関しては、ゼロのドイツに続き犬や猫への保護意識が高いのがイギリスです。保護
され犬や猫は施設が里親を見つけるまで面倒を見ます。病気や攻撃性を持っているなどの場
合のみ殺処分を行うことになっているようです。
このような背景の違いも念頭に置きながら映画を見ると、よりストーリーを深く理解できる
のではないかと思います。
まとめ
猫好きがオススメする映画ランキングには必ずと言っていいほど上位に入る
『ボブという名の猫』は老若男女幅広く楽しめる内容になっています。
前作はネットフリックスなどでも見ることができますので、まずは復習しながら続編を待つ
のもオススメですね。
2020年に亡くなったボブですが、現在ロンドンのイズリントングリーンに銅像が置かれてい
るそうです。
ジェームズはボブの銅像の除幕式で以下のようなコメントを残しました。
「ボブの銅像を訪れた時、もしくは通りすぎた時に、誰もがやり直す機会を受けるに値する
ということ、そして誰もがひとりぼっちではないということを思い出して欲しいです」
追悼の意を込めて映画を見た後、いつか私もボブが立っていた場所を訪れてみたいと思いま
す。
<『ボブという名の猫 幸せのギフト』オフィシャルサイト
<『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』オフィシャルサイト>