冬場は「ヒートショックに注意!」ってどこかで耳にしたことはありませんか?
実は冬場のヒートショックは、交通事故より多いらしいんです。脳梗塞やその他大きな病気
の前兆もあると言います。正しい知識を持ち、コロナと合わせて冬場を過ごしたいものです。
冬に増える病気は
これから本格的な冬を迎えます。今年はラニーニャ現象により例年よりも気温が低下すると
の予報もあります。空気も乾燥し、日照時間も減少します。老若男女問わず、私たちの体に
とっては厳しい環境になります。
そんな中、気温が低下する冬に最も影響を受けやすいのが「血圧」です。
私たちの体は、寒くなると血管を収縮させ、熱の放散を防ぐようにできています。
その時、血管の収縮に伴って、血圧も上がってしまいます。こうして、急に血圧が上がると
「心筋梗塞」や「脳梗塞」などを引き起こす原因となるのだそうです。
これだけではピンとこない人も多いかも知れませんが、ここでは血圧の管理がとても重要だ
ということだけお分かりいただければと思います。
ヒートショック
例えば、暖房の効いた暖かい室内から急に寒い外に出たりすると、血圧は急上昇し、心筋梗
塞や脳梗塞などを引き起こす原因となります。よくあるのがお風呂に入る前の脱衣所。寒い
脱衣所で洋服を脱ぐのはほんの少しの時間だから大丈夫だろうと思っているかもしれません
が、その数分の時間でも、血圧は急上昇します。また朝起きて、急に布団から出る時など、
ぞくっとした寒さを体験したことはありますよね?こういった温度差が原因で血圧を変動さ
せて起こる被害を「ヒートショック」と言います。
高齢者や若い人でも、ヘビースモーカー、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの疾患がある方
は特に注意が必要だそうです。
このヒートショック現象は誰にでも起こる可能性があることを忘れてはいけません!そして、
交通事故よりもこの病気の件数が多いということも忘れてはいけません!!
前兆、対策は?
特に、脳梗塞の前兆としては「FAST」と言われるサインがあります。覚えておきましょう。
F フェイス 顔の麻痺
A アーム 腕の麻痺
S スピーチ 言葉の障害
T タイム 時間との勝負
おかしいなと思ったら病院へ行く、または症状によってはすぐに119番通報です。
場合によっては、後遺症が残るなど、取り返しのつかないことになることもあるようなので
注意しておきましょう。
そして、脳梗塞にならないための予防策としては、「適度な運動」が必要なのだそうです。
どんな病気への対策でも運動は必要なものですが、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心臓病
などの持病のある方は特に注意が必要ですね。そして、脱水にも注意を。脱水症状になるの
は夏場と思いがちですが、実はそうではありません。暖房のきいた冬の暖かい部屋の中では、
就寝中にも脱水症状になることがあ流のです。
そして、「食生活の注意」 塩分、脂肪を控え、アルコールの摂取量を減らしましょう。
摂取すべき食べ物として、DHAやEPAを多く含む青魚は血栓を作りにくくし、LDLコレステロ
ールを下げる働きがあるので、意識的に摂取すると良いそうです。
脳梗塞、心筋梗塞は生活習慣の積み重ねの結果、誰にでも起きる可能性があるものだという
ことを念頭において、普段から気をつけたいですね。
まとめ
わかりきったことであっても、自身ではなかなか意識してできないのが人間です。同居家族
がいれば周りの人の声掛けも重要ですね。親類が遠隔に住む方であれば、最近ではリモート
での見守りシステムなども発達していますので、導入を検討されると良いですね。
これからの本格的な冬、コロナ対策と並行してヒートショック(脳梗塞、心筋梗塞)にもお
気をつけください。